不動産鑑定士

不動産鑑定士の実務修習は働きながらは難しい!受けないと合格できない理由

不動産鑑定士の実務修習

働きながら、何か資格を取得するという方は非常に多いと思いますが
日本の中でトップクラスの難易度の不動産鑑定士の資格は働きながら資格を取得することができるかについて紹介をさせていただきます。

不動産鑑定士の実務修習を働きながら受けるには

実務修習を働きながら受けることは難しいというのが結論です。
そしてこの実務修習を受けないと不動産鑑定士になることはできません。
仮に働きながら実務修習ができるという方の場合は、アルバイトや時間に融通をつけてもらえる理解のある会社などが条件となるでしょう。
理由として不動産鑑定士の実務修習は、講義・基本演習・実地演習を受講する必要があり。
すべてのカリキュラムが終わってから終了考査を受験し合格する必要があります。
関連記事:実務修習(修了考査合格率の推移)

コースは1年と2年と選択をすることができ、あまりまとまった時間をとることができない社会人の場合は2年のコースを選択する方が多い傾向にあります。そしてこのコースの問題点として1ヶ月間の平日に2,3日以上の授業や実習があり、平日に休むことができるという環境が必要となってしまいます。

働きながら受験し合格を目指すという人の場合、事前に会社側の許可をとるか、有給休暇の日数を考える必要があるので直属の上司などと相談をして進めるといいでしょう。

実務修習ではどんなことをするのか

  • 講義
  • 基本演習
  • 実地演習
  • 修了考査

上記の3つの実務修習を受講することが必要となります。講義はe-ラーニングで受講することができますが、基本演習は10日間の演習となり鑑定報告書を実践的に作成することとなります。そして実地演習では実際の不動産を第にした鑑定報告書の作成を行うことになります。この期間に13件の物件の調査を行い、評価書の作成まで行うため、片手間で行うのは難しいでしょう。
最後に修了考査を行い、この修了考査で口述考査と記述考査が実施されます。このときに合格判定がされ、不合格になる可能性もあるので注意をしましょう。修了考査の合格率の推移はこちらで紹介をします。

実務修習についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事で紹介をします。

不動産鑑定士を働きながら合格するには

不動産鑑定士を働きながら合格するのは非常に難しいです。
理由としては2000時間以上という膨大な勉強時間が不動産鑑定士を取得するためには必要となり、民法や鑑定、経済学、会計学など学ぶべきことが非常に広く、学生のように比較的時間にゆとりがある状態であるということがベストです。
ただし学生のうちに合格するというものではなく。30歳未満の登録鑑定士は全体で0.5%未満と非常に少ないことから、社会人になってから不動産鑑定士の資格を取得する方が多いのげ実情となります。
これは社会人になってから、不動産鑑定士の資格を取得しようとする人が多いということで、大半の人が予備校に通って取得をするというパターンが多く、ごく少数ですが独学で学ぶという人も中にはいます。
ただ独学で不動産鑑定士の資格を合格することはほぼ不可能なのではないかと言われるくらいの難易度になるので、独学でやるという場合はある程度覚悟をもって行う必要があります。
働きながらの勉強をする場合、毎日4時間ほどの勉強時間を確保すれば2年間で3000時間程度の時間を確保できるといったことがわかります。

働いているスキマ時間を有効活用して勉強をする

働いている場合、平日の場合1日あたりの平均勉強時間としては5時間~6時間は確保して勉強をするようにしましょう。
働いている時間が約8時間~10時間だとすると残りの時間は14時間で睡眠時間を5時間~7時間と仮定すると7時間程度は勉強時間にあてることができる計算ができますよね。
たしかにこの計算通りにいくことは少ないかもしれませんが
予めスケジュールをしっかり決めて勉強に取り組みましょう。確かに朝食や昼食、夕食の時間もありますがこれらもなるべくカット(栄養はしっかりとってくださいね)をして出社前に何時間勉強、移動時間に勉強、帰宅時間に勉強、帰宅してから勉強といった形でほとんどの時間を勉強にあてることができれば
平日6時間程度の勉強時間を確保することができるので、あなたの仕事のスタイルにあったスケジューリングをしておいてください。
休日にかんしては平日の倍以上の時間を勉強時間にあてることがおすすめです。(たまのリフレッシュは必要なので適度に休憩は挟みましょう)

勉強の割合としては短答式試験用に勉強総時間で300時間以上を確保し平日は2時間以上休日なら4時間以上の勉強を行い。難解となる論文式2000時間以上の確保をし平日で6時間、休日で10時間程度の時間は確保したいです。ただし論文式は独学だと非常に躓きやすいため予備校なども検討にいれておくことがおすすめです。


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