不動産鑑定士

不動産鑑定士の勉強方法|鑑定理論の暗記と答案構成のコツ

不動産鑑定士の勉強方法

不動産鑑定士の試験範囲の中でも重要となる鑑定評価基準の勉強方法について今回の記事では紹介をします。
鑑定理論はメインの教科となり暗記をするのが特に大変な分野にもなるので参考にしていただければと思います。
またポイントとして鑑定理論は短答式以外にも論文式試験もあるため、暗記するだけでなく理解をするということも大切です。
初めて鑑定評価基準の勉強をした人なら、こんなに覚える必要があるのか、、と思うほどに膨大な量です。
また文章も非常に長いので、今回暗記するためのポイントなども踏まえて説明させていただきます。

鑑定評価基準を暗記する方法

  • 書くより、読んで覚える(声にだして暗唱)
  • 記憶に定着をさせる
  • 理解して覚える
  • 暗記する時間を決める
  • 昨日覚えたことは明日も覚えて次の暗記に進む
  • 理解してる定義から覚える
  • 語呂合わせや歌で覚える
  • 書いて覚えず、読んで覚える
  • モチベーション維持する
  • スキマ時間を有効に活用する

書くより、読んで覚える(声に出して暗唱)

書いて暗記をするというオーソドックスな方法のほうが覚えやすいという人は読んで暗記するようにしてください。理由としてはすべて書いて覚えようとすると時間かかりすぎるというのが理由です。
わかりやすい例として、最有効使用の原則をすべて書く人の時間と読む人の時間はどっちのほうが早いでしょうか?中学校のテストのように暗記する範囲が狭い場合なら書いて言ったほうが定着率もいいかもしれません。
ですが鑑定評価基準はそんなものとは比べ物にならないほどに広い範囲となり書くより読むスピードが少しでも早いなら絶対に読んで覚えるようにしましょう。地理も積もれば山になるという言葉がありますが。不動産鑑定士の試験は勉強時間としては2000時間以上が必要とされます。そのためなるべく読んで(可能なら声にだして)覚えてください。
公共の場所で声を出すのは難しいので、ぶつぶつと声をだしても問題ない環境でやりましょう。
少し書きたいという人の場合は、殴り書きでかけるようにコンビニなどで売っているルーズリーフなどを活用すればいいと思います。

使う参考書(テキスト)は基本的に一つの教科に対して1冊で勉強をしつづけるのもポイントです。気分によってテキストを変えたりしてしまうと別の情報が入っていたりページ数がちがうというだけで無駄な工数となってしまい、自分の頭の中に一冊の本がしっかり入っているといったイメージにまで昇華をさせたいので慣れ親しんだ参考書を使いましょう。
おすすめのテキスト参考集はこちらで紹介をしています。

この鑑定評価基準の暗記が完了した段階としては、テキストのどのページにこの内容が記載されているのかなど刷り込まれているほどとなります。

音で覚える方法について

音読で覚えることができるという人もいるかもしれませんが、通常は定着がしにくい傾向にあります。
流し聴き程度になってしまったらそれだけで時間の無駄になってしまうかもしれません。
ユーチューブにみっちゃんねるさんが音読をしているので、試してみたいという方はやってみてください。

記憶に定着をさせる

記憶に定着させるなんて、あたりまえのことのように書いていますが
基本的に暗記は短期記憶となりすぐに忘れてしまうものです。そのため長期記憶させるために何度も何度も何度もすでに覚えたと思っている文章も刷り込みをしましょう。

理解して覚える

膨大な量を覚える上で理解をしていくといのも非常に大切なポイントです。
ただ文章を理解するのは人によっては非常に難しかったり辛い作業になるはずです。
時に不動産鑑定士の評価の概念などは概念の中の概念のようなもので退屈な内容と思うはずです。
そのため根本となる考え方なども寄り道して理解をすることでこの文章が書かれた背景や、この文章がこのように書かれている理由など知って暗記をすると記憶の定着もしやすくなります。
根本となる考え方となる参考文献:不動産鑑定評価にたいする基本的考察

暗記する時間を決める

暗記をしていくために重要となるポイントとして、いつ、どこでやるか
これをしっかり決めておきましょう。
基本的にこの暗記は毎日やってください。そしてできるだけたくさんやりましょう。
毎日することが大切な理由としては、期間があけばあくほど人間は忘れていくということです。
朝起きて1時間暗記をする、夜寝る前に1時間暗記をするなどスケジュールをしっかりと定めておきましょう。

やればやるほどいいのですが、行政の範囲もあるのでそれらとのバランスも考えましょう。

昨日覚えたことは明日も覚えて次の暗記に進む

1日ですべての範囲を覚えることは難しいため昨日覚えたことは今日もう一度覚え直すという作業をしましょう。このサイクルをずっと繰り返していけば長期記憶となっていき脳に定着がしやすくなります。

理解してる定義から覚える

鑑定理論の暗記を始めた方なら経験があるかもしれませんが、まったく暗記ができないなんてことはないでしょうか?この定義が何の目的でどんな背景でこんなことになっているのかという情報が結びつかないためにただの文字の羅列にしかみえず記憶ができないような状況となっているので
そのためまずは、理解がよくできている定義の部分から暗記を始め、なかなか理解ができない定義に関してはその背景などを理解した上で望むと記憶がしやすくなります。

語呂合わせや歌で覚える

理解することができないという定義に関しては、語呂合わせや替え歌などにしてむりやり覚えるといった手法です。
あまり推奨はできませんが、とりあえず覚えきりたいというときの苦肉の策として使用しましょう。

モチベーション維持する

膨大な勉強時間が必要となることからこのモチベーションを保つ作業が非常に難しいとも言われます。
そのため、予備校に通い一緒に頑張る仲間と一緒に勉強をしたり
競い合えるものがあることでモチベーションを保ちやすくなります。
また一緒に勉強をする仲間がいることで新しい発見や自分が見落としていた分野、小ネタなどいろいろな情報をインプットする機会、その後のコネクションなどにも関わってくる可能性があるので
この機会に予備校にいくというのは有効な手段です。

スキマ時間を有効に活用する

人間生きていれば必ず移動する時間やトイレをする時間、お風呂に入る時間などスキマ時間というものが生じます。
その時間も手軽に暗記ができるように用意をしておくことで、それらの時間も勉強の時間として活用することができます。

答案構成のやり方・コツ

鑑定理論には論文試験もあるため答案構成を学ぶことも必要になります。
論文試験はパズルと似ている部分があり、答案構成は問に対して問に沿った解答を見つけて当てはめることができるのかがポイントとなります。
そしてこの問に対して正しい解答を見つけるために前述の暗記が必要となります。

論点を探し解答を確定させる

問題文から、この問題文章の意図はなにか、なにが求められているのかということを把握することが重要となります。そのためまずはこの能力から養うといいでしょう。
最有効使用の意義を簡潔に述べよという問題の場合、最有効使用を説明すればいいといった形です。
そして暗記した情報から解答を導きます。
意義⇨基準⇨根拠⇨自己分析といった形でわけて書いていきます。

フォーマットを作る

骨組みとなるフォーマットを自分の中でかためましょう。
最うゆこう使用の意義について説明をしたいという場合なら
価格諸原則の意義⇨最有効使用の定義⇨最有効使用の原則の成立根拠(判定の必要性)と答案構成の骨組みをつくるおゆにしましょう。

過去問で答案構成の練習

過去問を説いて答案構成の練習をするおうにしましょう。
省略可のため答案構成の項目を記載して自分の答案と何が異なるのか、足りていない部分、まだ理解ができていない部分など理解をしながら、何度も連取をしてください。
この答案構成も毎日行うようにしてください。


鑑定理論におすすめの本

鑑定理論におすすめの本としては
要説不動産鑑定評価基準と価格等調査ガイドライン
が最もおすすめな書籍になります、監修が日本不動産鑑定士協会連合会で著者が鑑定評価基準委員会ほとんど公式本のようなものなので購入して損はありません。
その他のおすすめの鑑定理論の参考書などについてはこちらの記事で詳しく紹介をしています。

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