不動産鑑定士

不動産鑑定士の会計学のレベルと内容、参考書を使った勉強方法について解説

不動産鑑定士の会計学のレベル

会計学のレベルについて

簿記検定に言い換えると簿記一級の範囲と同じ範囲となります。そのため簿記一級の理論を理解すれば問題ありあません。そのため簿記1級等を取得している方は比較的に入りやすい分野となり
大学生時代に経営学部の方が大学2年生までに習うであろう範囲となり、経済学部出身の方や会計学を大学時代にやっていたという方なら比較的に苦戦することがない傾向になります。

会計学の内容について

不動産鑑定士の会計学は試験では2日目となる午前中に受けることになる科目になります。

会計学は下記のようになります。

会計学
広く経済学の一分野として,会計という形式を通じて社会の動態的経済秩序を研究する科学。会計学は会計の形式で国民所得計算を研究する社会会計論と企業会計に分れる。企業会計はさらに企業の期間的損益計算を研究する財務会計論と経営管理のための会計を研究する管理会計論に分れる。伝統的に会計学は財務諸表論が主流であったが,最近会計の本質を情報システムと解する会計情報論の立場が台頭し,意思決定のための会計情報の研究を中心に従来の管理会計論の分野の発達が著しい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「会計学」の解説


2日目は午前に会計学、午後に鑑定理論があります。
鑑定理論が最重要な科目になるので、なるべく会計学で出しきらないようにしたいですね。会計学のレベル感としては前述に書いた通りのレベル感です。暗記することがメインになるため勉強する比重も多い傾向となります。

不動産鑑定士の勉強比率を全部で100とした場合鑑定理論が50~60だとすると、会計学は20~30程度の比率になります。

不動産鑑定士の勉強は鑑定理論が最も比重が重たくなり難易度も高く配点も高いです。そして会計学は暗記がメインとなってくるため毎日暗記する時間を設定して定義を一つ一つ覚えるのがポイントです。

勉強方法

勉強方法は、各章ごとに独立して各会計処理が作られています。
そのため、まったくわからないという章があっても他の章では独立していることから理論が理解できます。

考え方について

会計学はなぜこの会計処理が原則となっているのか等について問われます。そして会計学の根幹の考え方は共通して会計基準の一般原則重要性の原則を入れると8つ)が考え方のベースとなります。

参考書・テキストを使った勉強

不動産鑑定士 会計学 過去問題集 2021年度

最新版として会計学のか過去問題集があります、アマゾンで探すと不動産鑑定士の会計学専用のものはあまりないため、もっと基本的なことから知りたいという方は会計学の入門書など基礎的な参考書や、予備校に通いテキストを手に入れるという手段もあります。
会計学が初心者の方は、会計のことが面白いほどわかる本を活用すると理解がしやすいのでおすすめです。
暗記がメインとなるので、なるべく暗記する書籍はテキストはなるべく一つにして暗記をするといいでしょう。

学習の順序について

学習の順序としては会計学の根幹となる部分の理解から勧めましょう。
原理原則の概念と考え方、収益と費用の考え方これらのフレームワークと企業会計原則の7つの基本原則から学ぶと会計学を学びやすくなります。これら理解することで会計処理の根幹を理解できます。

そして勉強の中でつながりを意識しましょう。キャッシュフロー計算書、貸借対照表、損益計算書を意識すると理解が深まりやすくなります。

定義は暗記をして、その他の内容は自分の言葉で書けるようにして、TACの参考書にのっている範囲以外はやらないようにしましょう。


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